高熱は様々な病気で起こるため、成人であれば一度は経験していることでしょう。高熱とともに、全身のだるさのため、仕事や勉強に支障が出たことがあると思います。しかし、高熱に対する適切な対処法、何科へ行くのが適切かを知らない方も少なくありません。そこで、本記事では高熱で病院を受診するタイミングと自分でできる対処法について説明します。

目次

高熱の概要

高熱は平熱よりも高い、38.0℃以上を指すことが多いです。そして、その原因は風邪インフルエンザ肺炎扁桃炎など多岐に渡ります。その結果、高熱に対する適切な処置は難しくなり、原因不明の高熱が続くこともあります。詳しくは「風邪薬では治らない高熱~高熱をきたしうる病気って?」の記事を参考にしてください。

高熱で病院を受診するタイミング

体温計

高熱の原因となる疾患の種類が多いため、一概に高熱だからどの診療科に行くべきだとはいえません。しかし、風邪やインフルエンザといった感染症の頻度が高いため、内科や、もしあれば感染症内科の受診をおすすめします。また、高熱の一部の疾患では、脳炎難聴をきたす疾患もあるため、早期診断・治療が重要かつ必要となります。ですから、高熱が出たら病院をなるべく早く受診されると良いでしょう。

受診にあたっての注意点

成人で38度を超える高熱がみられた時は、インフルエンザ細菌感染の疑いがあります。早めに医療機関を受診することが重要です。その際に感染を広げる恐れがあるので、受診前に高熱があることを事前に伝える、あるいは受診したらすぐに伝えることが重要です。

高熱に対する対処法

できるだけ早く病院を受診するとはいえ、用事や都合が合わないため、病院をすぐに受診できないこともあります。そこで本章では、自宅でできる、高熱に対する対処法について説明します。

1.水分を補給する

高熱が出たときは汗が出る、全身のだるさのため食事や飲水が疎かになりがちです。その結果、高熱による脱水症状をきたす恐れがあります。脱水で尿の量は減り、口や喉が乾燥し、それがまた熱を上げる原因となります。

そこで、高熱が出たときには普段飲んでいる量よりも多くの水分を補給する必要があります。水やお茶、スポーツ飲料など何でも構いません。

2.安静をとる

高熱で病院に行けない人の中には、仕事が忙しいという理由の方がいます。しかし、高熱がある状態で仕事を続けては、高熱の期間が長引いてしまい、逆に仕事が進まないということも考えられます。ですから、高熱が出たときは仕事や運動などをできるだけ避け、なるべく安静に過ごしましょう。

3.市販薬を用いる

現在、薬局で様々な熱を下げる薬(解熱剤)が販売されており、解熱剤を使えば一時的に高熱を下げることができます。また、熱を下げることでけいれんなど、高熱による合併症が減ることが期待できます。

しかし、解熱剤はあくまで熱を下げるだけであり、根本的な原因を治療するわけではありません。、呼吸の苦しさといった発熱以外の症状は残ります。

もちろん、これらの症状を改善する市販薬も販売されており、解熱剤と合わせて使うことも可能です。しかし、中には飲み合わせが悪い薬やアレルギーを起こす薬もあります。もしも風邪が治りにくかったり、むしろ症状がひどくなったりした場合は医師に相談し、適切な治療方法に変更すると良いでしょう。

まとめ

高熱の原因となる疾患は多いため、適切な診断・治療を行う必要があります。高熱が出てから病院にかかるまでの間、適切な対処をした方が症状は楽になり、生活の質はあまり低下しないで済みます。

説明した対処法はどれも簡単かもしれませんが、市販薬は健康なうちに準備しておく必要があります。事前の準備があって初めて、適切な対処ができるのです。ですから、この記事を読んだ後に、高熱の対処で必要なものを集めていただければと思います。