近年、若い女性の間でクラミジアが広がっています。症状が乏しく気づかない間に広まってしまい、放置すると不妊症の原因にもなると言われる病気で、とても注意が必要です。最近ではクラミジア関連の郵送検査キットも発売されているので、クラミジアに関連する検査や対処法を身につけることで、自分の身を守る手段にしましょう。

クラミジアの原因と症状については「感染力が強い!クラミジアの症状と原因、その感染経路とは」をご覧ください。

目次

クラミジアを疑ったらどこに行けばいい?

クラミジアは男女両方ともに感染する疾患です。クラミジアの症状を疑った場合には男性であれば泌尿器科または男性専門性病科、女性であれば産婦人科または女性専門性病科を受診することになります。

クラミジアの検査法

性器クラミジアの検査方法は男性と女性とで異なっています。

男性の場合は尿検査を行い、出始めたばかりの尿を採取してクラミジアに感染しているかを確認します。

女性の場合は、子宮頸管からの分泌物を検査します。内診を行い、子宮頸管に綿棒のような柔らかい棒をこすりつけ子宮頸管の分泌物を確認し、クラミジア・トラコマティスという病原菌の有無を確認するのです。

男性に比べ、女性の検査の受診はとても心理的なハードルが大きいと思います。しかし、女性の場合は不妊の可能性も出てくるのでとても注意が必要な疾患なのです。

男女で共通しているのが、咽頭クラミジアの感染の有無の検査です。咽頭クラミジアの検査は咽頭(のど)周囲の粘液や粘膜を採取して行います。とても簡単な検査です。

これらのクラミジアの検査は医療機関で行うこともできるのですが、自分で行う検査キットも作られています。女性の場合、産婦人科の受診をするのは心理的にとても大きなものです。自宅で一度、検査キットを使って調べてもいいかもしれません。

クラミジアの治療法

薬

クラミジアの治療法は抗菌薬の服用です。抗菌薬の中でもマクロライド系という薬やキノロン系という薬を服用します。感染が発覚した場合には自分だけが治療するのではなく、必ずパートナーの方も検査、治療することが大切です。

クラミジアに感染したら注意すること

クラミジアに感染していることがわかった場合にはまず、さらに感染を拡大させないように注意しなくてはいけません。クラミジアの原因菌は非常に弱く、乾燥や高温で死滅してしまいます。また、水中でも長くは生存できないので、大きな感染経路は性行為に関連した感染です。

感染している間は薬を服用し、性行為を避ける必要があります。しかし、この間はお風呂やプールを介して感染することもなく、治療期間中の禁酒以外は、生活の制限はありません。

また、自分が感染していることが発覚した時には、正直に自分のパートナーにその事実を告げる必要があります。性行為感染症を伝えるのは抵抗があることはわかりますが、一度クラミジアに感染してしまうと2人とも治療を行う必要があります。

気をつけたいクラミジアの予防法!

性器クラミジアの一番の予防法はコンドームの使用です。コンドームを用いないセックスを行った場合、クラミジアの感染確率は50%程度といわれています。かなり高い確率で感染させてしまうため男性も女性も注意することが必要です。

また、生理中や生理直後の性行為は注意が必要です。生理中は子宮や膣自体の抵抗力が低下しているため、感染しやすくなっています。この期間は、性行為を避けることが適切でしょう。

さらに、一番大切なことは不特定多数との性的交渉を避けることです。セックスのパートナーを限定し、不用意に性行為を行わないことが一番大切な感染を避ける手段といえます。自分の身を守るだけでなく、自分のパートナーを傷つけないためにも必ず性感染症に気をつけた行動をとることが大切です。

まとめ

性器クラミジアは、適切なコンドームの使用で防げる疾患です。一方、咽頭クラミジアは、キスでもうつる可能性があります。治療法が確立されているからといって、気を抜いてはいけません。きちんと予防し、不用意な性病の拡大を防ぐことが大切です。しっかりと気をつけて病気を未然に防ぎましょう。