髄膜炎はその症状が発熱、嘔吐、頭痛など多岐に渡るため、どの診療科に行けばよいのか悩む方は少なくないでしょう。また、髄膜炎は命を落とす危険があるため早期に治療する必要があります。しかし、髄膜炎の検査や治療方法はあまり知られていません。そこで、この記事では髄膜炎を疑ったら行くべき診療科はどこか、そしてその検査と治療方法について詳しく説明します。

目次

髄膜炎とは

髄膜炎は髄膜に炎症が起きる病気です。その原因はウイルスや細菌といった感染やがんなど多岐に渡ります。また、髄膜炎の症状は発熱や頭痛、嘔吐といった自覚症状のほか、項部硬直といった他覚症状などが見られ、最悪の場合は命を落としてしまう危険もあります。髄膜炎についてもっと詳しく知りたい方は「熱があって、頭が痛くて、気持ち悪い…髄膜炎のサインと、5つの原因」という記事も併せてお読みください。

髄膜炎を疑ったら行くべき診療科

髄膜炎を疑ったら行くべき診療科は神経内科内科です。髄膜炎は脳や脊髄を取り囲む髄膜に及ぶ炎症です。ですから、その領域を専門とする神経内科や内科に見てもらうのが良いでしょう。しかし、髄膜炎では発熱や頭痛、吐き気などの症状を自覚するため、おそらく救急車を呼ぶでしょう。とはいえ、もしも髄膜炎を疑い、自力で病院へ行けるようなら適切な治療をするため、脳や脊髄を専門的に見ている神経内科や内科を受診するようにしてください。

髄膜炎の検査

髄膜炎では様々な症状が見られます。髄膜炎では発熱頭痛吐き気嘔吐といった自覚症状と項部硬直などの他覚症状が見られます。これらの症状を認め、髄膜炎を疑ったら、診断を確定するために検査を行う必要があります。

 

髄膜炎を疑って行うのは、髄液検査という検査です。髄液検査は背中から専用の針を刺し圧力を測り、脳や脊髄と髄膜の間にある髄液を採ってきます。そして、その髄液内の細胞の数、蛋白質や糖分の量などを調べます。

髄膜炎の治療

薬-写真

髄液検査等を経て髄膜炎の原因が分かれば、その原因に合わせた治療を行っていきます。

とはいっても、髄膜炎の原因は細菌性、ウイルス性(無菌性)、結核性、真菌性、その他(がんなど)など様々で、そのため治療も様々です。例えば、細菌性髄膜炎であれば原因となった細菌に効果のある抗菌薬を投与します。また、結核性髄膜炎であれば結核に対する薬を投与します。このように、髄膜炎の治療は原因に合わせた薬剤を中心とした治療が多いです。

さいごに

髄膜炎の治療はなるべく早期に行った方がいいとされています。しかし、どの診療科に行けばいいのかわからない・また、髄膜炎に対してどのような検査、治療方法が行われているのか分からなければ、早期に病院へ行こうという気持ちになりにくいでしょう。この記事が皆さんの髄膜炎に対する意識付けとなればと思います。