ノースリーブやキャミソールなどを着始める季節になると、気になってくる腕のブツブツ。これってどうやったら治るの?って思っていませんか?二の腕のブツブツにはいくつかの原因があります。それによって対応も違ってきます。二の腕のブツブツに効く薬や治療法について、ここで紹介していきますので、参考にしてください。
二の腕にできるブツブツの原因は?
二の腕にできるブツブツにはいくつかの原因があります。生活習慣が悪い為に起こる肌荒れの場合もありますし、病気が原因であることもあります。
ブツブツができる病気には、毛孔性苔癬・アトピー性皮膚炎・光線過敏症・汗疹(あせも)・尋常性ざ瘡(にきび)・マラセチア毛包炎などがあります。それぞれの病気については「二の腕にブツブツが。原因は一体?」をご覧ください。
二の腕にできるブツブツの治療法は?

毛孔性苔癬
遺伝が大きく関わっており、思春期をすぎると自然によくなってくる傾向にあるため対症療法になります。ブツブツを軽減するサリチル酸や尿素が含まれる軟膏が処方されます。美容外科では、ケミカルピーリングやレーザー治療が行われる場合もあります。
市販薬
- ザラプロ(ロート製薬)
- ニノキュア(小林製薬)
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の原因は様々です。その人によって違う為、原因を追究しそれを取り除くことが必要です。また治療薬としては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイドなどを症状を見ながら使用します。
アトピー性皮膚炎の場合、自己判断で薬を買うのは悪化に繋がる恐れがあります。皮膚科で自分に合った薬を処方してもらいましょう。
光線過敏症
薬剤で起こることが多い為、光線過敏症を起こしている薬剤を特定して中止し、日光に当たらないようにする事を2週間続ければ治まります。ただ、医師から処方された薬ばかりでなく、市販薬、化粧品や日焼け止めでも起きることがある為、注意しましょう。
汗疹(あせも)
軽症の場合は、自然治癒に任せて薬などを使いません。紅色汗疹では、ステロイドが処方されることがあります。炎症が酷くなければ市販薬でもOKです。
市販薬
- あせもクリーム(ユースキン)
- オイラックス(第一三共ヘルスケア)
- メンソレータムAD(ロート製薬)
尋常性ざ瘡(にきび)
病院では、軽症では皮脂詰まりを解消する過酸化ベンゾイルの外用薬、クリンダマイシンやエリスロマイシンなどの抗菌剤外用薬などが処方されます。中等度以上では、抗生剤の内服も併用されます。
市販薬
- テラ・コートリル(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
- クレアラシル(クレアラシル)
- オロナイン(大塚製薬)
マラセチア毛包炎
マラセチアというカビが原因である為、抗真菌薬の外用薬が処方されます。重症の場合は、内服薬も併用されます。ただ、この菌は常在菌である為完全に殺してしまうことはできません。カビを発生させないよう体調を管理し、抵抗力が落ちないようにすることが必要です。またカビは高温多湿な場所が好きなので、汗をかいたらすぐにふき取ったり、シャワーを浴びたりなど生活習慣も気をつけましょう。
皮膚科で処方される外用薬
- ニゾラール(ヤンセンファーマ)
- アスタット(マルホ)
- ルリコン(ポーラファルマ)
市販されている抗真菌薬
- ダマリンL液(大正製薬)
- コラージュフルフル泡石鹸(持田ヘルスケア)
二の腕にできるブツブツを予防するには?

ブツブツができてしまったら治療するしかないですが、できる前に予防ができるなら、その方が良いですよね。肌荒れを改善する生活習慣や、病気を悪化させる因子をできるだけ減らすことが予防に繋がります。
1.肌を刺激しない
これはどの病気の予防にも繋がります。特にお風呂に入った時にナイロンのタオルでゴシゴシ洗ったりすると肌が傷つき、ブツブツができやすくなったり悪化する可能性があります。体を洗うときは手洗いがお勧めです。
2.肌を清潔にする
アトピー性皮膚炎、ニキビやあせも、マラセチア毛包炎などは、多湿、多汗、不潔で悪化します。汗が出たらすぐに拭き、皮膚をゴシゴシ擦るのではなく、優しく洗って清潔にすることで予防できます。
3.保湿をする
毛孔性苔癬やアトピーなどで悩む人は乾燥肌である場合が多いため、肌のバリア機能が低下しています。保湿をしっかりして、バリア機能を回復させるようにしましょう。
4.紫外線対策をする
紫外線はどの病気にも、また肌荒れにもよくありません。ブツブツを作らないように、また悪化させないように、外出するときには帽子や日傘、日焼け止めなどを利用して予防しましょう。
5.バランスの良い食事をする
ニキビなどの場合、インスタントやレトルト食品など偏った食事で症状が悪化することがあります。また肌を強くするためにもバランスの良い食事を心がけましょう。
まとめ
二の腕にできるブツブツは原因がいくつかありますが、同じ様な対応で予防が可能です。まず予防することを考えましょう。またできてしまったブツブツの場合、間違った薬を使うと悪化することもあるので、面倒でも一度は皮膚科に行って診断を受けてみましょう。