日本人の3人に1人が花粉症といわれているぐらい花粉症は今や国民病となっています。しかし花粉症の初期症状は風邪の初期症状と良く似ているため、初めて花粉症にかかる人にとっては風邪なのか花粉症なのか非常に分かりづらいといえます。もしや花粉症!?という症状を見逃さないようにチェックしたい4つの症状とサインをご紹介します。

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hay-fever

この症状もしかして花粉症!?

ただの風邪だと思っていたその症状はもしかして花粉症かもしれません。くしゃみ鼻水鼻づまりといった鼻症状は花粉症の特徴ですが、風邪でもこのような症状を起こす場合もあります。症状だけで花粉症か風邪かを見極めるのは難しいですが、風邪の場合はいつまでも症状が長引くことはないので、1週間以上経っても症状が一向に良くならないという場合は要注意です。

具体的な花粉症の症状としては以下の4つがあります。

  • 連続して出るくしゃみ
  • 透明で水みたいなサラサラした鼻水
  • 頑固な鼻づまり
  • 目のかゆみ

この4つの症状が出たら花粉症の可能性が高いと言えるでしょう。

子供の花粉症のサイン

くしゃみをする子供
花粉症は大人だけではなく子供もいつ発症するかわかりません。特に近年では花粉症の年齢層の低下も問題になっています。

子供の場合は鼻水などが日常的によくある症状で、また年齢が低くなればなるに従って自分の言葉で症状をうまく伝えることができないために花粉症なのか風邪なのか見極めが特に難しくなります。子供の花粉症を見逃さないようにするには、目をこする・鼻をすする・鼻を気にしている様子がある・鼻をピクピクさせているなどの子供の出しているサインをしっかりとキャッチすることが大切になってきます。詳しくは、「子供も花粉症になるの?その症状は大人とどう違う?」をご参照ください。

また風邪との判別が難しいかもしれませんが、風邪の場合はくしゃみが連続して何度も出ることは少なく、また鼻水も次第に色のついた粘っこい鼻水に変化していきます。これらの子供の出しているサインや症状の変化を見逃さないようにしましょう。

どうして花粉症になるの?

花粉が体の中に入ってくると「IgE抗体」というものが体の中で作られます。しかし抗体が作られたからといってすぐに花粉症の症状が出るというわけではありません。IgE抗体は肥満細胞とくっつきやすい性質をもっており、花粉が入ってくるたびにIgE抗体がどんどん肥満細胞と結合し増えていきます。

これが繰り返されある一定の許容範囲を超えたときに初めて肥満細胞が反応し、ヒスタミンなどの伝達化学物質を放出しくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの花粉症の症状が引き起こされるのです。

花粉症になるきっかけ

この許容範囲はよくコップの水で例えられます。同じ量の水を大きなコップと小さなコップに入れると、小さなコップだとすぐに水があふれてしまいます。花粉症も同じで、IgE抗体が肥満細胞にくっつき許容量が小さい人はすぐに許容範囲を飛び越し花粉症を発症するのに対して、許容量が大きい人はまだまだ余裕があるため発症しないのです。

この許容量はアレルギー体質という遺伝の他にも日常生活などの環境的要因も深く関係しており、近年の花粉症増加の背景は遺伝よりも大気汚染や食生活の欧米化、気密性住宅が増えたことなどの環境的要因が大きく関係しているのではないかともいわれています。花粉症になる人とならない人がいるのはこういった理由からなのです。

まとめ

花粉症は体のもつ許容範囲を超えると発症します。つまり今大丈夫だからこれから先ずっと大丈夫という訳ではなく、誰もが発症する可能性があるのです。「私は大丈夫」と思うのではなく「今はまだ大丈夫だけど」と思うことで、「この症状もしかして・・」と花粉症の初期症状を見逃さずキャッチすることができるようになるのです。花粉症は特別な病気ではありません。もしかして・・と思う症状がある場合は医療機関を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。