暖かくなってくると、虫に刺された!という場面が増えます。ほとんどが蚊でしょうが、刺す虫は蚊だけではありません。寒い冬ではあまり問題にならない虫ですが、活動が活発になる夏場では、注意が必要な虫もいます。屋外だけでなく、家の中でも刺される危険のある虫について説明していきますので、見つけたら注意しましょう。

目次

刺されたらかゆくなる虫について

特徴:人を刺す蚊は8種類で、刺すのは産卵のためのメスだけです。ヒトスジシマカはデング熱を媒介します。

症状:刺された直後から、皮膚が発赤し強いかゆみが出ます。

毛虫・毒蛾

特徴:毒蛾の幼虫は、全身に数十万本の毒針毛を持ち、成虫はお尻に毒針を持ちます。

症状:毒針毛が刺さると、赤い小さな発疹がたくさんでき、強いかゆみが出ます。

イエダニ

特徴:体長は0.7mmほどで布団に潜み、露出している手足より柔らかいわき腹やお腹を刺します

症状:症状が1週間以上長く続く、かゆみのある赤い発疹ができます。

ノミ

特徴:ネコノミによるものが多く、屋外なら足を主に刺し、屋内なら腕なども刺されます。

症状:刺されて 1~2日経ってからかゆい赤い発疹ができ、水ぶくれになる事もあります

シラミ

特徴:アタマジラミは子供の頭に見られ集団発生します。ケジラミは陰毛に見られます。

症状:アタマジラミはかゆみが強い場合もありますが、全く気付かない時もあります。

刺されると痛みとかゆみが出る虫について

蚊取り線香とひまわり

ただ刺されてかゆみが出る虫とは違い、刺された場所が熱感を持って腫れあがったり、長くしこりとなって残ったりします。

アブ

特徴:ハチに似ており、口器で皮膚を切り裂いて血を吸います。

症状:刺された時に痛みを感じます。その後激しいかゆみが出て、熱感を持って腫れます

ブユ

特徴:ハエに似ており、山間部渓流沿いに多く見られます。メスだけが吸血します。

症状:刺された時は気付かず、しばらくしてから赤い発疹と激しいかゆみが出ます。赤く腫れたり、赤いしこりが長く残る場合があります。     

マダニ

特徴:イエダニと違い山間部にいます。わき腹や太ももなど柔らかい部分に咬みつきます。

症状:噛んだ場所の強い症状は出ませんが、ライム病や日本紅斑熱などの感染症を引き起こす場合があります。

刺されると痛みが強く出る虫について

刺されると激しい痛みが出て、ショックを起こし死亡してしまうものもありますので、特に注意が必要です。

ハチ

特徴:ミツバチは1度刺すと死んでしまいますが、他のハチは何度でも刺す事ができます。

症状:刺した時に強い痛みが出て、赤く腫れます。ハチのアレルギーで、アナフィラキシーショックを起こす場合があり、死亡する例もあります。

ムカデ

特徴:何もしなければ咬む事はありませんが、攻撃されたと思うと咬む事があります。

症状:咬まれると激痛になります。咬まれた場所が腫れて、アナフィラキシーショックを起こす場合があります。

蜘蛛

特徴:日本では毒がない蜘蛛が多いですが、カバキコマチグモやセアカゴケグモは猛毒です。

症状:指を咬まれても肘まで腫れる場合があり、激しい痛みがあります。また発熱し、頭痛や嘔吐などのショック症状を起こす場合があります。

アリ

特徴:刺さないタイプのアリもいますが、咬んだり、お尻の針で刺すアリもいます。

症状:咬まれた時にチクッと痛みます。また咬まれた場所に傷ができます。

 

この他、ハネカクシやカミキリモドキなど、あまり遭遇する事はないですが、体液に触ったら刺激や腫れが出るものがいます。

まとめ

夏になると、山などにキャンプに出掛けたりする機会も多くなるはずです。今までは、日本にはいないとされていた虫が、船などで運び込まれ、生息している事があります。同じ種類でも毒を持つものと、持たないものがいますので、素人判断はしない方が賢明です。気付かない内に刺されてしまったという場合もあるでしょうが、見かけたら傍に寄らないよう注意しましょう。