関節が痛い、という症状が出たときは、痛みの原因は関節周囲にあると考えてしまいがちです。しかし「節々が痛い」という訴えもあるように、関節痛はインフルエンザなどの感染症でさえ生じうる症状であることが分かります。このように、一口に「関節痛」と言ってもその原因は数多く存在します。

この記事では、関節痛の症状が出る病気について解説していきます。

目次

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関節痛とは

炎症や外傷などが引き金となり、膝や肘といった関節部に痛みが生じることがあります。具体的には、インフルエンザ交通事故などがこれに該当します。また、スポーツに励むことで関節が障害されることもあるほか、加齢や肥満、運動不足などが原因となって関節が障害されることもあります。

このように、関節痛には数多くの原因が存在しますし、どの年代にも生じうる症状だといえます。

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関節痛の原因となりうる病気


上述の通り、関節痛には数多くの原因が存在します。そこで、ここでは関節痛の原因となる6つの病気を取り上げ、説明します。

関節にのみ症状がみられる場合

肩関節周囲炎

肩関節周囲炎は一般的に「四十肩」「五十肩」と呼ばれる疾患です。加齢に伴って、肩関節とその周辺部位に長期的な炎症が起きることがあります。その結果、腕を上に挙げたり、腕を後ろに回したりする際に痛みが生じ、それ以上動かすことができなくなってしまいます。

変形性股関節症

変形性股関節症の患者さんの多くは女性ですが、その多くが幼少期に股関節の形成がうまくいかなかったことなどが背景にあるといわれています。それに加えて、加齢や肥満などにより股関節に過剰な負荷がかかった結果、関節と関節の間に存在する軟骨が擦り減ってしまうことで痛みが生じます。

この軟骨はクッションの役割をしているので、このクッションが薄くなる、あるいはなくなってしまうと、骨同士が接触してしまうため痛みが生じてきます。

関節の痛み腫れに加え、発熱などの症状がみられる場合

関節リウマチ

「リウマチ」という言葉を耳にしたことがある方もあるかもしれませんが、正式には「関節リウマチ」という病気です。

関節リウマチは、免疫の異常が原因となって起こります。関節にある、「滑膜」という組織の細胞に炎症が及んだ結果、関節痛を生じたり、関節が変形してしまったりすることがあります。あちこちの関節の痛みに加え、微熱食欲減少倦怠感などの症状がみられます。

痛風

アルコールや肉などに含まれるプリン体の取りすぎ、あるいは腎臓の機能に障害がある結果、血液中に尿酸という物質が増加します。そして、血液中に尿酸が増加した状態が続くと、やがて尿酸は血液中に溶けきれなくなり、関節周囲にある関節液に蓄積してきます。こうして関節液に溜まった尿酸はやがて「尿酸結晶」という結晶を作ります。この尿酸結晶が原因となるのが痛風で、関節痛(特に足の親指の付け根の痛み)発熱などの症状を引き起こします。

偽痛風

偽痛風はその名の通り、痛風に似た症状を示すことが知られています。しかし、原因は痛風とは異なり、「ピロリン酸カルシウム」という物質が関節に沈着することで、痛風と同様に関節の痛みや発熱などの症状をきたします。

 

この他、感染症でも関節痛の症状がみられることがあります。例えば、インフルエンザのかかり始めに、高熱や全身のだるさに加えて関節の痛みを感じることがあります。しばしば、「節々が痛くなる」という言い方をすることがありますね。

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さいごに

関節の痛みが症状としてみられる病気は様々にあります。しかし、関節痛はスポーツをしている方、あるいは捻挫でも生じることがあります。ですから、全ての関節痛の原因が病気であるというわけではありません。とはいえ、長期間続く痛みは皆さんの生活の質を下げる恐れがあるので、早めの治療が必要です。

 

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