寒い冬に流行するのが、インフルエンザです。その後、暖かい春が来ても今度は風邪をひくこともあり、特に季節の変わり目は体調を崩しやすくなるとき。新しい環境を迎える季節を快適に過ごすためにも、春の風邪をしっかり予防して元気な身体を保つようにしましょう。

今回は、パラインフルエンザウイルスの感染症をはじめとする、春の風邪の予防方法をご紹介します。パラインフルエンザウイルスについての詳細は、「パラインフルエンザウイルスに注意!知っておきたい、春の風邪とは」をご覧ください。

目次

パラインフルエンザや風邪を防ぐには?

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インフルエンザにかからないためには、流行前にワクチンを接種すると有効と報告されています。しかしヒトパラインフルエンザウイルスに対する予防接種は今のところはなく、現在研究開発中です。

パラインフルエンザウイルスに限らず、ウイルスに感染しないように日ごろから5つのことに気を付けて生活しましょう。

1.咳エチケットの徹底

くしゃみをしたときに口から出る小さな水滴(飛沫)が、感染の原因となります。飛沫を浴びないようにすることでパラインフルエンザウイルスに感染する機会は減りますが、家族や学校のクラスメートなど日常的に一緒にいることが多い関係では、飛沫感染を防ぐことは難しくもあります。

パラインフルエンザウイルスの飛沫感染を防ぐためには、4つのことを気を付けましょう。

  • 咳やくしゃみが出るときは、できるだけマスクをする
  • マスクがない場合は、ティッシュや腕の内側で口と鼻を覆い、顔を周りの人からそむける
  • 咳やくしゃみをしたときに、手のひらで受けとめたときは、すぐに手を洗う
  • 鼻水たんなどを含んだティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てる

咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストアなどで販売されている不織布性マスクを使うことが薦められています。マスクをつけるときは、説明書をよく読んで、正しく着けるようにしましょう。

2.外出後の手洗い

手や指など身体についたウイルスを物理的に除くためには、手を洗うことが効果的です。ドアノブなどを介して感染した人の手から他の人の手へウイルスがつき、鼻や口などの粘膜を通じてウイルスが身体の中に入る接触感染を防ぐためにも、手洗いを日常的に行うことが大切です。

また、インフルエンザウイルスは、アルコールでの消毒も効果が期待できるので、アルコール製剤を用意して手や指などの衛生を保つようにしましょう。

3.湿度を保つ

空気が乾燥すると、気道の粘膜も乾き、防御機能が弱まってほこりやウイルスなどがのどにつきやすくなり、炎症を起こすようになります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器や濡れタオルを置くなどして、50~60パーセントの適切な湿度を保つようにしましょう。

4.休養を取る

不規則な生活を送っていると疲れがたまり体力が落ちてしまい、身体の外敵に対する抵抗力が弱まってしまいます。身体の抵抗力を高めるためには、十分な休養とバランスのとれた栄養を摂ることがとても大切です。

日ごろから早め早起きを意識して良質な睡眠を取るようにし、疲れやストレスをためないために、無理をしないで休むことも心掛けましょう。

5.外出を控える

春の風邪が流行してきたら、人が多く集まる場所への外出を控えるようにしましょう。とくに高齢の方、基礎疾患のある方、妊婦さん、疲労が溜まっている方や睡眠不足の方は人ごみや繁華街を避けることが大切です。

どうしても外出の必要があるときは防御策として、なるべく人ごみにいる時間を短くし、飛沫による感染を防ぐためにマスクをつけます。

まとめ

パラインフルエンザをはじめとする春の風邪を防ぐためには、咳エチケットの徹底がとても大切です。自分だけでなく周囲の人と咳エチケットを理解して、感染症が疑われるときもそうでないときも、マナーとしてマスクをつけることを意識するようにしましょう。

身体の抵抗力が弱まっているときは、風邪にかかりやすくなるので、規則正しい生活を送り、室内の湿度を保つことで風邪などを防ぎましょう。