インフルエンザかも?と思ったとき、本当にインフルエンザであれば早く病院にいって薬を処方してもらいたいものです。どんな症状が受診のサインになるのか、とにかくすぐに調べたい場合に参考にしてください。

目次

インフルエンザの症状とは?

感染から発症、軽快まで

ウイルス感染から1~3日の潜伏期間を経て発症します。発熱をはじめとする全身症状に続いて、咳・鼻汁などの上気道炎症状がみられるようになり、通常は発症から1週間程度で軽快します。

こんな症状のときは要受診

代表的な症状は、

  • 発熱(38℃以上の高熱)
  • 頭痛
  • 節々の痛み(筋・関節痛)

の3つです。

流行シーズンである11~4月にこれらの症状がみられた場合には特に、インフルエンザの疑いが濃厚です。早く軽快させたい場合には、早めに病院を受診するとよいでしょう。

他の症状

また、上記以外にも次のような症状があります。

  • 強い寒気
  • だるさ(全身の倦怠感)
  • 眼の充血
  • 咳・喉の痛み

風邪の症状との違い3つ

風邪でも38℃以上の熱が出ることがあり、インフルエンザの症状は風邪(感冒)と似ています。しかし、次のような特徴がある場合はインフルエンザの可能性が高いです。

1.全身症状が強い

全身症状には、寒気、頭痛、筋・関節痛といった症状があります。室内の温度は適温にもかかわらず寒さを感じたり、腰や背中、手足の関節などの節々に痛みを感じたり、頭がガンガンする・ぼーっとするといった症状は要注意です。

2.急激に症状があらわれる

風邪の症状がゆっくりと悪化していくのに対し、インフルエンザでは発症時間が特定できるぐらい突然に症状があらわれます。

3.喉・鼻の症状よりも全身症状が先行する

現れる症状の順序については、風邪は鼻・喉などの上気道炎症状が先行しますが、インフルエンザでは全身症状が先に出る傾向があります。

症状の似ている他の疾患

感染性胃腸炎

発熱のほかに、腹痛、吐き気・嘔吐、下痢、便秘の症状があるときには感染性胃腸炎の可能性があります。疑われる場合には、内科・消化器内科を受診しましょう。

特効薬などはないため、治療は症状が治まるまで安静にすることが基本です。療養中は、脱水症状予防のためこまめに水分補給をしましょう。

肺炎

肺炎もインフルエンザ同様、38℃以上の高熱が出ます。特徴として、発熱が持続して、咳・痰の症状が一週間以上続く、呼吸が苦しい・多い場合には肺炎が疑われます。治療には抗菌薬の投与が必要になるため、すぐに内科・呼吸器内科の受診が必要です。

他に、息切れ・呼吸困難、寒気、動悸、胸の痛みといった症状が出る場合があります。

結核

咳・微熱が2週間以上続いている場合は注意が必要です。痰・血痰、食欲不振・食欲低下、体重減少などの症状が出ることもありますが、初期は無症状のこともあります。治療には抗結核薬の服用を長期間行います。

毎年、約18,000人が新たに発症し、約1,900人が亡くなっている病気です。咳が長引くなど、疑わしい症状がある場合にはできるかぎり早く内科・呼吸器内科を受診しましょう。

溶連菌感染症(猩紅熱・しょうこうねつ)

突然の発熱、全身のだるさといった症状がインフルエンザと共通ですが、喉の激しい痛み・腫れといった喉の症状が特徴です。また、初期は舌が白い苔に覆われた状態になり、数日後に赤いブツブツがみられる場合があります。

咽頭結膜熱

発熱から発症し、頭痛、食欲不振、全身のだるさの症状がみられます。その他、喉の痛み結膜炎による目の痛み・流涙(なみだ)・目の充血があらわれることもあります。

RSウイルス

熱は38~39℃の高熱で、咳が続きます。小さい子どもの場合には、鼻水から症状が始まることが多いようです。流行は秋の終わりから春のはじめとなっており、インフルエンザの流行時期とも重なっています。乳児では、呼吸が早い、喘鳴があるなどの症状がみられることがあります。

受診をすると決めたら

基本的には、内科を標榜しているクリニック・病院を受診します。また、お子さんであれば小児科、妊娠中の方は産婦人科にかかるようにしましょう。

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