花粉症アレルギー性鼻炎に悩まされていて薬を買いたいけど、何を買えばよいか分からないし、薬についてもあまり分からない”という方はとても多いと思います。そこで、先日は「アレグラFX」の紹介をしましたが、今回は、アレグラFX同様にテレビCM等でもよく見かける、エスエス製薬の「アレジオン20について紹介します。これからの「セルフメディケーション」の時代において、薬についてよく知っておくことは大切ですので、詳しく見ていきましょう。

目次

アレジオン20の分類

抗ヒスタミン薬(第2世代)と分類され、2世代抗ヒスタミン成分「エピナスチン塩酸塩」を医療用と同量の1錠あたり20mg含有配合した鼻炎薬です。

抗ヒスタミン薬は、花粉症の様々な症状を引き起こすヒスタミンという物質に直接作用するため、症状を素早く改善することができますが、副作用として眠気が起こるのが特徴でした。それに対し、「第2世代」と呼ばれる抗ヒスタミン薬はその副作用を改善したものです。また、抗ヒスタミン成分を服用することで集中力・判断力・作業能率が低下する「鈍脳」にもなりにくいです。さらに、エピナスチン塩酸の特徴として、抗コリン作用による副作用(口の渇き)が少ないのが特長です。

効能・効果

主にこれらの症状を緩和します。

用法用量

水を飲む女性

1回1錠を、1日に1回服用します。15歳未満の小児は服用しないでください。なお、花粉症の場合、症状が軽いうちから服用を始めるとより高い効果が期待できます。

副作用について

まれに以下のような副作用を生じる場合があります。

この他にも気になる症状がみられた場合は、服用を中止し、医師または薬剤師に相談しましょう。

また、ごくまれに以下のような重大な副作用が起こることもあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

  • 血小板減少:出血を止めるために非常に大切な細胞である血小板の数が減り、出血し易くなったり、出血が止まりにくくなったりする
  • 肝機能障害:皮膚や白目が黄色くなる、褐色尿等の症状がみられる

注意事項

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症状悪化、副作用を誘発しないよう、以下の項目を遵守してください。

  • 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人、また、15才未満の小児は服用しない
  • 肝障害またはその既往歴のある患者は、肝障害が悪化または再燃するリスクがあるため、慎重に服用する必要がある
  • 高齢者は定期的に副作用等の症状がないかの観察を行う
  • 授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける
  • 空腹時に服用した場合、食後の服用よりも血中濃度が高くなるため注意を払う

まとめ

アレジオン20は、同社従来製品の「アレジオン10」に比べ、持続性有効成分エピナスチン塩酸塩が2倍量となっています。これは、医療用医薬品と同量配合ですので、薬剤師によるしっかりとした服薬サポートが大切です。薬のことを良く知り、セルフメディケーションに努めていきましょう。ただ、何か異常のあった際は、早めに耳鼻咽喉科等の医師に相談するのが確実です。